電脳六義園通信所管理人 石原雅彦の日日抄

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三好春樹主催・生活とリハビリ研究所サイトの管理日誌です。

【今月の栞】
 善い事だから宣伝しなければならないという強い信念の下にすべての宣伝は行なわるべきものであろう。便宜その他のあまり真剣でない雑多の動機から行なわるるものもないとは限らないが、そういうものは論外である。ほんとうの宣伝ならば、宣伝さるる事がらの絶対価値に対する強い信念があっての上での事に相違ない。そういう信念があった上でそれを宣伝する方法手段がかなり問題になるわけである。そこでもしこの世の中に「善い事」が一つそしてただ一つしかなかった場合には事がらは誠に簡単であるがたぶんそうでないとなるとめんどうになって来る。
 思うに宣伝という事は、言わば「世の中をただ一色に塗りつぶそうとする努力」である。もし世に赤ならば赤、青ならば青が絶対唯一の正しい色であれば、それはあるいはいかなる手段によってもこの世の中をその一色に塗らなければならない事になるかもしれない。しかし私には、そうは思われない。スペクトルの色がそれぞれに美しいほんとうの色であるように、やはりそれぞれ正しい道なり原理なりが併立しうるように思われる。たとえ道や原理は唯一だとしても、同じ道や原理にもいろいろの相があり面があり、スペクトルがある。もしそうでなかったら、元来宣伝などを待たずして世は自然に一色になっているはずかもしれない。あるいは宣伝というものの存在するという事実自身がまさにこの事を証明しているのかもしれないとさえ思う。
 原理の白色光に照らされた時に万象は各自に特有な色彩を現わして柳は緑に花は紅に見える。しかし緑色の宣伝する人は太陽の前に緑色ガラスのスクリーンをかけて、世の中を緑色にしてしまおうと考えているかのように見える場合がある。もしも花が緑にならなければならない道理のある場合ならば、花弁の中に自然に葉緑ができてしかるべきではあるまいか。そうでないところを見ると、紅の花はやはり紅でなければならない理由があるように思う。

寺田寅彦『神田を散歩して』より


  2007年10月01日(月曜日)の日記
■音に会いたい
  2007年10月02日(火曜日)の日記
■雨の日の会話
  2007年10月03日(水曜日)の日記
■楽観的だな ICBMをぶちかましてやろう
  2007年10月04日(木曜日)の日記
■黒はんぺんと焼きたてパン
  2007年10月05日(金曜日)の日記
■新潟交歓
  2007年10月07日(日曜日)の日記
【勝手に新潟交歓……1】

■ふるさとのはなしをしよう
  2007年10月08日(月曜日)の日記
【勝手に新潟交歓……2】

■海の向こう
  2007年10月09日(火曜日)の日記
【勝手に新潟交歓……3】

■水の国暮色
  2007年10月10日(水曜日)の日記
【勝手に新潟交歓……4】

■十数年
  2007年10月11日(木曜日)の日記
【勝手に新潟交歓……5】

■秋の庭で勝手に山頭火
  2007年10月12日(金曜日)の日記
【勝手に新潟交歓……6】

■岸辺のイタリアン
  2007年10月16日(火曜日)の日記
■まちなか巡回
  2007年10月17日(水曜日)の日記
■ピーポーピーポー
  2007年10月18日(木曜日)の日記
■秋祭りの夜
  2007年10月19日(金曜日)の日記
■芝栄の時代
  2007年10月20日(土曜日)の日記
■とーさんとかーさんと黒はんぺんフライ
  2007年10月21日(日曜日)の日記
■そうだ、草薙行こう…1
  2007年10月22日(月曜日)の日記
■そうだ、草薙行こう…2
 駿州赤心隊と森元温
  2007年10月23日(水曜日)の日記
■そうだ、草薙行こう…3
 時間旅行装置
  2007年10月24日(木曜日)の日記
■そうだ、草薙行こう…4
 農免農道
  ■そうだ、草薙行こう…5
 茶の実と友だち
  2007年10月26日(土曜日)の日記
■そうだ、草薙行こう…おしまい
 有度山トンネル
  2007年10月28日(日曜日)の日記
■10月28日富嶽三景
  2007年10月29日(月曜日)の日記
■釣人よ
  2007年10月30日(火曜日)の日記
■藻と鼻毛
  2007年10月31日(水曜日)の日記
■浚渫
   
   
     
     
     

 


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