電脳六義園通信所管理人 石原雅彦の日日抄

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三好春樹主催・生活とリハビリ研究所サイトの管理日誌です。

2008年05月25日(日曜日)の日記
■炭団・豆炭・練炭の頃

 


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東京下町で過ごした小学生時代、暖房や煮炊きに炭団(たどん)・豆炭(まめたん)・練炭(れんたん)を使っている家庭が多く、町のあちらこちらにそういう燃料を扱う『○○炭店』という炭屋が有り、夏になると暖房用の燃料は売れないので代わりに氷を売ったりしていた。
 
Illustration通学路の道端には各家庭で煮炊きに使った練炭が七輪ごとひっくりかえされて燃え尽きた形そのままに打ち捨てられており、見つけると我先に駆けていって踏んづけて潰すのが楽しみだった。
 
東京オリンピックを契機にして東京の町から蓋のないドブは消えて行ったけれど、それ以前は道の両脇に家庭廃水が流れ込むドブがあって、町内のドブさらいがあると真っ黒なヘドロが道の端に積み上げられて異臭を放っていたものだった。
 
秋になり燃料の炭団が売れる季節が近づくと炭屋は店頭で自家製炭団を作ったりし、僕はその材料が炭の粉ではなくドブからすくい上げた真っ黒なヘドロで、炭団はドブのヘドロから作るんだと長いこと思い込んでいた。
 
郷里静岡県清水、出身中学1学年先輩で博学な理系の友人に
「子どもの頃、炭屋が炭の粉を練って固めて自家製炭団を作ってましたけど、炭の粉を固めるためのつなぎは何だったと思いますか?」
と質問し、答えはフノリだったのだけれど、必ず知っていると思った友人が一瞬キョトンとして即座に答えが出ないのが不思議で、後になって彼が言うには清水では炭団を知らない人が多いそうで、言われてみれば確かにそうかも知れない。

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【写真:静岡県清水桜橋町の友人が作った手作り豆炭】

小学校を卒業して生まれ故郷清水に帰り、中学校に入学して驚いたことのひとつは、清水の中学校は冬になっても教室にストーブが設置されないことで、びっくりして聞いたら小学校にもストーブなんてなかったと言う。もちろん高校にもストーブはなくて、東京の大学に入ってやっと懐かしい教室のストーブに再会したのだった。
 
Illustration東京の小学校では冬が近づくと各教室に職人がやってきて教室の隅にダルマストーブを設置し、ブリキの煙突を繋いで窓から煙を排出する工事をし、春になるとまた職人がやってきて片付ける、ということを繰り返していた。
 
当番にあたった児童は毎朝校庭の隅にある燃料置き場にバケツをさげて石炭やコークスを取りに行き、始業前に新聞紙と薪を抱えた用務員さんがやってきてその燃料をダルマストーブにくべて火をつけてくれるのだった。
 
「雪だるまを作るとき鼻と口は炭で作るけど、丸い目は何で作るの?」
と清水の友人に聞いてみようかと思ったけれど、考えてみたら清水には全くと言って良いほど雪が降らないので雪だるまなど作らないことに気づいてやめておいた。
 
東京で過ごした小学生時代、校庭に積もった雪を集めてカマクラを作ったことがあるし、路上で大きな雪だるまを作ったら近所のおじいさんが炭と炭団で顔を描いてくれたこともあり、やはり東京は清水より寒いので、その分だけ炭団・豆炭・練炭は暮らしの中で馴染み深いのかもしれない。

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