電脳六義園通信所管理人 石原雅彦の日日抄

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三好春樹主催・生活とリハビリ研究所サイトの管理日誌です。

2008年07月04日(金曜日)の日記
■最後の登檣礼

 


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海技大学校に通う息子さんが練習帆船海王丸に乗り学業の集大成としてホノルルまでの遠洋航海に出るそうで、
「横浜で見た登檣礼が最後かと思ったのに、今回もあるようですので見に行きたいのですが…」
と言っていた新潟の友人夫婦が日帰りで晴海埠頭まで見送りに来るという。
 
思えば友人の二男坊が郷里静岡県清水の国立清水海上技術短期大学校に入学しなければ、こうして新潟の友人と知り合うこともなかったわけで、この新潟の一家にとって最後になるであろう見送りと登檣礼(とうしょうれい)が、東京・清水・新潟をつないだ不思議な出会いのひとつの節目であるような気がするので出掛けてみたのだった。

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▲未明の雨が嘘のように晴れ渡った。海王丸が離岸し、登檣礼のためマストに登っていく実習生たち。

7月4日14時に東京港航海訓練所晴海専用桟橋を離岸し、8月12日にホノルル着、現地に6日間滞在し、8月18日にホノルルを出港して9月8日に東京へ戻ってくるという。
 
実習生91名(うち女子9名)を乗せて出港する海王丸の船内を案内して貰い、甲板に整列して出港式に参列し、航海訓練所理事長訓示、学校代表挨拶、来賓挨拶、船長挨拶を聞き、身が引き締まる思いで下船し、出港していく海王丸を晴れ晴れとした気持ちで見送った。

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▲舳先から2番目は女の子。

「“フォアマストの上から三番目の海側だよ!”と二男坊から今メールが届きました。帆船が登檣礼を終え、“帽を振れ”で出港する姿は何度見ても飽きません。また最後に超長音の汽笛もいい音です。これを見るのがとても楽しみです。」
 
新潟のお父さんはビールを飲んで集めたシールを送って当てたビデオカメラを構え、お母さんは双眼鏡を左手に持って覗きながら手を振って息子の見送りに余念がない。

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カメラを構えてフォアマストの上から三番目の海側にいる二男坊を捜してみたけれど、本人にとって、ご両親にとって、郷里清水の友人達にとって、そして自分にとって、何だか特別な登檣礼に見えてきて、すべてが美しい感動の出航風景だった。

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▲友人が好きだという「帽を振れ」の瞬間。

そして早いもので
「何年か前、私も日本丸を見に行ったことがあります。その時は、出航の時で「とうしょう礼?」をみせてもらいました。一番高いマストのてっぺんに小柄な女の子がスルスル登っていったのです。私はその時、高校生だったら絶対海員学校へ進学したいと思いましたよ!」
と便りをくれた郷里の友人の命日が間もなくやってきて一周忌となる。

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こんなに大きな目に見えないものに感謝を込めて「ありがとう」を身体で表現することなんて、人生の中でそうないんじゃないかなと思いつつ遠ざかって行く船に腕を大きく振る。

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▲今朝の「先割れくん」



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